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今回はフッ素についてお話したいと思います。現在では、市販されている歯磨剤のほぼ8割がフッ素配合のものになっています。<フッ素はむし歯を予防する効果がある>ということで知られていますが、どのように予防する効果があるのでしょうか?
虫歯には歯質の状況・口の中の細菌(ミュータンス菌など)・細菌の栄養素となる食物に含まれる糖分、これに一定の時間の経過が重なって発症すると言われています。(詳しくは春田歯科医院通信その3をご覧ください)
このどれか1つの要因が欠ければ、虫歯は無くなります。
歯質の状況・食物・細菌・時間の要因を改善する上で比較的簡単な手段はフッ素の利用です。
フッ素には@歯質を強化A再石灰化を促進させる作用があります。
@
歯質の強化について
  歯の硬い部分はアパタイト(Ca10(PO4)OH)というリンとカルシウムの結晶からできています。

【フッ素と反応前】
・ハイドロキシアパタイト
Ca(PO4)2OH ←酸に弱い配列(化学反応しやすい)
【フッ素と反応後】
・フルオロアパタイト
Ca(PO4)2F ←酸に強い配列

その結晶が形成されている石灰化の時期では、フッ素はエナメル質の一部になります。
フッ素を含んだ歯の結晶は、普通の歯の結晶よりも丈夫になり虫歯菌の出す酸に対してより強くなります。
歯質を強化するために効果があるのは歯が生え始め(萌出・ブクブクうがいが出来る頃)〜永久歯が生えそろう時期(永久歯列完成期・中学卒業くらいまで)です。
この時期は歯の表面がクレーター状になっていて、表面積が多く外界に対し反応性が高いので虫歯になりやすい一方で、フッ素とも反応しやすく取り込みも多いです。
歯が萌出してから3〜5年フッ素洗口(ブクブクうがい)を行うと効果的です。
ご家庭で保護者の方の管理の元で行う方法です。安価で(保険適用外・年間3,000円位)行えますので、是非ご利用ください。
A
再石灰化について
  テレビで「歯の再石灰化促進」という言葉を耳にしたことがあると思います。
萌出直後の歯は虫歯にかかりやすいとお話しましたが、歯は萌出後にも成熟を続けて虫歯に対する抵抗性を獲得します。フッ素は唾液中のカルシウムイオン(Ca2+)やリン酸イオン(PO)とともに歯に再沈着し、エナメル質の成熟を助けてくれます。
虫歯は脱灰(歯の組織からミネラル<リンやカルシウム>が奪われること)の繰り返しで進行します。そのバランスにより、急激に脱灰が進めば急性の虫歯になり、脱灰と再石灰化の両者、平衡状態であれば慢性の虫歯、再石灰化のはおうが進行すると歯質の修復ということになります。
再石灰化は唾液中あるいは、エナメル質の結晶中のリン酸イオン・カルシウムイオンがリン酸カルシウム塩として、脱灰部に沈着することにより起こります。フッ素イオンがあるとその過程はさらに進みます。
飲食の度に酸性に傾き、歯面の脱灰が進むが唾液(+フッ素により促進)により再び石灰化が生じる。
飲食回数(だらだらたべ)が多いと再石灰化の時間がないので虫歯になりやすい。
  再石灰化された部分を、本来の歯質と比較すると結晶の配列や形態は不規則になってしまいますが、虫歯に対してはより高い抵抗性を示すようになります。
@歯質の強化A再石灰化の促進は歯に対する作用ですが、フッ素は口の中の環境に対しても作用します。子供の歯だけでなく、成人の永久歯にも虫歯予防の効果があります。
口の中の細菌が酸性する酵素の活性をフッ素が阻害し、酸産生が抑制されます。
これはフッ化物洗口やフッ化物配合歯磨剤を用いる時にこの効果が期待できます。
フッ素の安全性について
  フッ素は歯に対して、また口の中の環境に対しても作用しますが、「フッ素って安全なの?」と疑問に思われている方もいらっしゃると思います。そこでフッ素の安全性について少しお話します。
フッ素の安全性で問題になるのは、飲み込むフッ素の量です。
一度に大量に飲み込むと、悪心嘔吐・腹痛など急性中毒を起こします。しかし、飲み込んで危険とされ医師の処置が必要となるフッ素の量は体重1kgあたり5mgです。
【体重60kgの大人:300mg・体重10kgの子供:50mg】
例えばフッ素塗布で子供に8mgのフッ素を使用したとすると、口の中に残るフッ素の量は2mg程度になります。
  歯磨剤では、日本で売られているほとんどがフッ素として1000ppm配合のものです。
歯磨剤1gの中には1mgのフッ素が含まれています。成人の方が0.5g(歯ブラシの毛束2列分)のフッ素配合の歯磨剤を使用したとします。その結果、最終的に口の中に残るフッ素は0.06mgになり、1日3回使用すれば0.19mgとなります。ですから、1日3回フッ素配合の歯磨剤を使用しても危険とされる量とはほど遠く、安全に虫歯を予防するのにとても効果的なものになるのです。
またフッ素は自然界にも多く分布し、土・空気・水・海水・食品などあらゆるものに含まれています。そこで、フッ素を含んでいる食品の一部とそのフッ素量を紹介します。
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