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前回予告しました子供の歯の特集をします。子供の歯といっても乳歯のみならず永久歯が生え揃う時期までお話したいと思います。

一昔前に比べると子供のむし歯はかなり減ったと思いますが、成人との生活習慣や乳歯の特殊性など考えるとしっかりケアしなければならないと痛感します。

それではまず乳歯の特徴ですが、生え揃うと全部で20本あります。永久歯と比べて石灰化(硬さ)が低く、一度う蝕(むし歯)になると、かなり早い速度で脱灰(分解されて軟らかくなること)していき穴が開きます。それゆえ、溝に着色しているだけと思っていても、数週間〜数ヶ月で大きな穴があいています。永久歯は石灰化が乳歯に比べて高いので、ここまで早く進行はしません。また、永久歯に比べて歯髄腔(歯の神経)が大きく、穴が開いたらすぐに下に神経があり、歯が痛くて噛めないなどの症状もでます。ですから常にお子さまの歯を診る習慣をつけて下さい。

乳歯が生え揃ったら、もうその下には永久歯胚(永久歯の赤ちゃん)があります。この時に乳歯のむし歯を放置しておくと、永久歯に大きな障害をおこすことになります。
どうせ抜けて永久歯が生えるのだから、と思わないで下さい。細菌が永久歯胚に入り込んで歯質形成不全を起こし、永久歯のエナメル質ができない事があります。早期に虫歯を発見し治療しなければなりません。歯科の治療お子様にとってとっても怖いものだと思います。いすが動いて仰向けに寝かされ、キーンという怖い音、詰めるお薬も変な味(歯科であお子様向けの甘いお薬はありません)歯医者というだけで泣く子もいますから。
子供は知らないものに対して好奇心と恐怖心を持って接します。ですから歯医者にいく前に、どうして歯医者にいくのか、治療するのかをわかりやすく説明して下さい。そして身近な人(兄弟姉妹が歯医者で治療ができる子および保護者の方)がお手本として先に治療している姿を見せます。すると安心して治療を受けます。絶対にしてはいけないことは、だまして連れてくることです。「甘いお薬をぬるだけだよ。」とか「すぐ終るから。」などうそは禁物です。それに必要以上に怖がらせることです。悪いことをした時に「歯医者に歯を抜いてもらうよ。」とか「痛い注射をしてもらうよ。」などと脅かすと決して治療はできません。

虫歯の治療基本は、虫歯の部分を削り取って詰め物、被せ物をすることです。薬で治ることはありません。進行止めの薬を塗っても、いずれは治療することを念頭において下さい。

個人差がありますが、5才位になると治療をきちんとできる(我慢できる)ようになります。それまでは虫歯ができないようにきちんと管理してください。管理の仕方は寝る前の仕上げ磨き(保護者の方が行ってください)と懐中電灯などでお口の中を明るく照らして異常(歯が変色している、穴が開いている)がないか点検することです。また、もともと弱い乳歯を強くする方方があります。それはフッ素塗布です。簡単に説明すると、歯の表面のエナメル質主成分であるハイドロキシアパタイトとフッ素が結びついてより強いフルオロアアパタイトをつくります。歯の表面のエナメル質を強化することにより虫歯を予防することができます。
半年に一度位の塗布が望ましいとされています。しかし過信は禁物であくまでも追加的予防ですので、毎日の歯磨きと年2回のフッ素塗布の併用が大切です。次に乳歯のみがき方ですがフォンズ法を使います。お口を「イー」にした状態で歯を直角に歯ブラシを当てて小さな円を描くようにみがきます。詳しくは担当医にお尋ね下さい。
子供の時からきちんと歯を磨く習慣を身につけることが望ましいです。

それでは乳歯の最大の特徴である永久歯と生え替わりについてお話します。
  • 生後8ヶ月くらい 乳歯が生え始めます
  • 2〜3才 乳歯が生え揃います
  • 6才 6才臼歯(第1大臼歯―永久歯)と下の中切歯(永久歯)が生えます
  • 6〜11才 混合歯死期 乳歯と永久歯が混ざって生えてきます
  • 12才 第二大臼歯(永久歯が生え揃います)

生え替わりの時期で大事なことは乳歯と永久歯が上手く生え変わって永久歯がきれいに並ぶことです。そのための注意点があります。まず乳歯や生えてきた永久歯を虫歯にしないことです。もし虫歯になったら早めに治療することです。次に乳歯がぼろぼろになった状態や不幸にして亡くなった時保隙装置を入れます。クラウウンループやディスタルシューと呼ばれるものです。これは乳歯がなくなった隙間を確保して永久歯が生えてくる隙間を空けておくものです。このような簡単な装置で将来矯正をしなくても済むことがあります。(図1参照)

永久歯の歯並びについてですが、永久歯の大きさとその歯が並ぶ顎の大きさが関係します。6〜11才の歯列混合期は子供の身体の成長期でもあるので、好き嫌いのない食事や、運動、睡眠など規則正しい生活を心掛けて下さい。矯正の必要な子供は治療を始める時期でもあります。

有名な6才臼歯ですが、石灰化(歯の表面が硬く固まっていない)が十分な状態で生えてきて、溝が深く、複雑なので虫歯になりやすいのです。咬合の安定を図る一番重要な歯ですので生えてきたら守らなければなりません。そのためには予防填塞(シーラント)をします。(図2参照)あくまでも予防的措置ですので食後はきちんと歯磨きをするのが基本です。


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